畳、好きだモン!

104歳の祖母が国産の畳の上で転んだのですが、無傷だったんです

廣野 邦彦
廣野 邦彦

104歳になる祖母が一昨年、国産の畳のうえで転んでしまったのですが、骨が折れることもなく、無事でした。
国産の畳は、内部に無数の空気層があるんです。これは、国産のいぐさの海面構造のおかげ。独特の緩衝効果が、祖母を救ってくれました。もちろん、赤ちゃんにもおすすめです。国産の畳がある環境で育つと、集中力がアップするという実証データもあるくらい。

この空気層、実は調湿効果もあるんです。
余分な湿度を吸収し、空気が乾燥した場合には海綿質に蓄えた水分を放湿してくれます。暑い夏は、室内の湿度を下げ、空気が乾燥する冬は加湿してくれるんですよ。

国産の畳は、シックハウス症候群の原因になる「ホルムアルデヒド」などの有害物質も吸収してくれますし、さまざまな有害微生物に対する抗菌作用も持っているので、最近多くなってきた「気密性が高い住宅」にもおすすめです。

香りもいいですよね。
この香りの成分「バニリン」には心を落ち着かせる効果があると言われています。

日本は「古事記」の頃から畳とともに暮らしてきた

「古事記」の頃から使われていた「畳」。現在の畳に似た構造になったのは平安時代で、高貴な人や客人のおもてなしのために用いられ、畳の厚さやフチの柄、色は不買う人の身分によって異なったと言われています。庶民が使えるようになったのは江戸時代中期以降で、畳屋さんは大活躍でした。

国産いぐさ作付け面積の95%が熊本産

室町時代からいぐさ栽培を行っている熊本県。県内で染土を統一し、着色剤の使用を禁止しているため、泥染め後の色調は美しく、この泥が赤ちゃんの肌にベビーパウダーを塗るような役割をすることで、表面が保護され、均一に、いっぺんに水分を飛ばすことができます。この他にも、国産の畳の良さを維持するために、さまざまな取り組みが行われています。

香り・耐久性・安全性。どれをとっても国産の畳は最高

松永賢一
松永賢一

よく「深緑だったのが黄色くなってしまった」という声を聞きますが、これは「天然だからこそ」なんです。いぐさは「草」ですから、色が変わるのは当たり前。飴色に変化していく風合いはとても美しく、そこを楽しむのも醍醐味です。

国産のいぐさは、成育時に厳しい農薬管理使用規程や泥染めの泥の成分規定・着色料や防ダニ/防カビ加工の制限など、『安心・安全』には万全の取り組みが行われています。これが、高い品質につながっています。

国産の畳は、簡単な日常のお手入れで、とても長持ちします。
また、「裏返し」「畳替え」もできるため、耐用年数は驚くほど長いんです。
「裏返し」とは言葉のとおりで、畳表(ござ)はリバーシブル。裏返しにすることで、再び新畳のような感触を味わうことができます。
「畳替え」は、畳そのものを替えることです。管理さえ良ければ、10〜30年は持ちます。

古来より愛され、多くの人々に使われてきた国産の畳は、「日本人らしさ」といううえでも最高の敷物といえるでしょう。

家を建てたり、リフォームしたり。
畳を変えようと思ったときはぜひ「国産の畳で」とご指定ください。