JAS標準品について

畳表にはJAS(日本農林規格)の検査を受けたものがあります。公共工事では工事の入札に一定の品質基準が必要で、その仕様書にJAS・・等とあります。JAS検査を受けた製品とは、通常流通している製品を改めて認定工場において検査を受けたものです。お買上げの商品がこのクラスであるかお確かめ頂く参考にして頂ければと思います。

検査機関概要

現在、日本農林規格登録認定機関により畳表の製造業者として、農林水産物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律施行規則第29条第1項で規定する技術的水準に適合すると認められた業者がJASの各付けを行っております。

日本農林規格登録認定機関

・熊本県い業協同組合(第1号認定機関)

・(株)日本畳表認定協会(福岡県)

・(一財)広島県い業会館オブザーバー

 認定工場の数:25社(熊本県)

国産と中国産の割合

JASの証明書

JASにはこのようなシールが1枚1枚貼られています。


JAS査定会での標準品の写真を掲載します(基本的に毎年同じぐらいのグレードの商品となります)

JAS 三種綿(五八糸引)2等 標準品

JAS 三種綿(五八糸引)1等 標準品

JAS 三種綿(五八糸引)特等 標準品

JAS 三種麻(五八麻引)2等 標準品

JAS 三種麻(五八麻引)1等 標準品

JAS 三種麻(五八麻引)特等 標準品

規格について

無着色

無着色が前提です。ティッシュなどで拭いて緑色系が付くものは着色です。熊本県産は現在ほとんどが無着色となっています。天然の泥だけで染めたものは、泥だけが付きます。


無着色の証

このタグは無着色の熊本県産のみに織り込まれます。タグには生産者名が明記されています。

参考:泥染め

い草は製造過程において天然の泥で染めますが、天然の泥だけで染めたものを「無着色」と呼んでいます。この染土で泥染をすることにより、いぐさの表面をコーティングし、均一に乾燥する手助けをしてくれます。

また茎表面の葉緑素の酸化を防ぐ働きがあるので、新しい状態を長く保つことができます。そして畳表の独特の香りも、この染土を使うことで生まれてきます。

規格表の見方

例えば、五八糸引のJAS2等であれば、「三種」という上の項目で、「綿単芯」の項目をみます。次に「2等」の項目を見て、一番左側の「目」(ヒゲ:白根)の長さが3目であれば、16.2kg以上あれば規格に合格するという事になります。

2等の場合は、最低が「2,5目」です。

この重量目安表は正規の規格表から分かりやすいものに書き直したもので1枚の場合の重量目安です。この他に半畳の場合などの規格がありますが、分かりやすいように1枚の場合のみ掲載しています。